自己破産をしても、クレジットカードを二度と持てなくなるわけではありません。信用情報機関に事故情報が登録されている期間(5〜7年が目安)が過ぎれば、再び審査に通過できる可能性があります。
実際に、お金ルポへ寄せられた審査口コミでは、信用情報を「債務整理経験あり」と回答した投稿77件のうち32件で、クレジットカードの審査に通過したことが報告されています(2026年7月8日時点)。ただし、この77件は自己破産や任意整理からの経過年数や信用情報の状態がそれぞれ異なり、通過の可否を一律に語れるものではありません。この記事で紹介する体験談でも、経過年数や状況によって結果が分かれています。
「自分の場合はどうなのか」を判断する材料として、実際に審査を通過した人の状況とあわせて、今後の見通しを整理できるようまとめました。ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 自己破産・債務整理の経験者が審査に通過した5つの体験談
- 事故情報が登録される期間(CIC・JICC・KSC)と信用情報を確認する方法
- クレジットカードの代替手段(デビットカードなど)と申し込み時の注意点
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自己破産・債務整理経験者がクレジットカードを作れた体験談
自己破産や債務整理を経たあとで、実際にクレジットカードの審査に通った人たちの事例を紹介します。
お金ルポに寄せられた体験談のなかから、5つピックアップしました。
紹介する5つの体験談
- 体験談①|自己破産経験者が「Oliveフレキシブルペイ」に通過した事例
- 体験談②|異動情報が残る状態で「PayPayカード」に通過した事例
- 体験談③|異動情報4件でも「ANAアメックス」に通過した事例
- 体験談④|異動情報4件・申し込みブラックでも「au PAYカード」に通過した事例
- 体験談⑤|「ゴールドNL」保有者が「Oliveフレキシブルペイ ゴールド」に通過した事例
体験談①|自己破産経験者が「Oliveフレキシブルペイ」に通過した事例
自己破産の経験を持つ方が「Oliveフレキシブルペイ」に通過した事例です。寄せられた口コミを見てみましょう。
Oliveフレキシブルペイ(一般)
- 申し込み月:
- 2023年7月
- 年齢:
- 40~49歳
- 職業:
- 正社員・公務員
- 年収:
- 300~400万円未満
- 勤続:
- 1~3年未満
- 借入:
- 借入なし
- 信用:
- 債務整理経験あり
2018年頃自己破産経験あり。 審査通過しました。スマホタッチ決算をするとコンビニで還元が高いので、たばこの購入に役立てています。
この方が破産を経験したのは2018年頃で、審査年月は2023年7月でした。つまり自己破産から約5年後に申し込み、審査を通過した結果です。
事故情報の登録期間は信用情報機関によって異なりますが、5年は一つの目安となり、上記のケースでは破産から一定の年数が経っていたことが、通過をあと押しした可能性があります。
なお、「Oliveフレキシブルペイ」は、クレジット機能だけでなくデビット機能も使える点が特徴です。審査結果によって使える機能は異なりますが、自己破産後に支払い手段を見直したい方にとって、候補に入れやすいカードといえるでしょう。
破産から年数が空いている方は、まず自分の事故情報がいつ消えるのかを把握しておくと、申し込みに適した時期を判断しやすくなります。
体験談②|異動情報が残る状態で「PayPayカード」に通過した事例
信用情報に異動が残ったまま「PayPayカード」に通過した事例です。任意整理後で不安があるなか、申し込みから短時間で審査通過の連絡を受けたケースとして参考になります。
PayPayカード
- 申し込み月:
- 2026年1月
- 年齢:
- 40~49歳
- 職業:
- 正社員・公務員
- 年収:
- 700万円以上
- 勤続:
- 10年以上
- 借入:
- 借入なし
- 信用:
- 債務整理経験あり
1/2の18:07に申し込み完了のメール受信後、2分後に審査通過のメール。任意整理を経験し、異動2件が載っている中の通過。完済後1ヶ月で、ショッピング枠100でした。喪中なのに通過した初めてのカード。…
この方は任意整理を経験かつ異動情報が2件残る状態で「PayPayカード」に申し込んでいます。完済後1ヶ月というタイミングながら審査通過の連絡が早く届き、ショッピング枠も設定された事例です。
事故情報が残っていると審査は厳しくなりがちですが、年収が700万円以上と高い水準にあった点は、返済能力の面で有利に働いたとみられます。
信用情報の状態だけを見ると通りにくそうな条件でも、収入などの属性次第で結果は変わります。
「PayPayカード」は日常的にPayPayを使い方にとって、決済に取り入れやすいカードです。事故情報が残っていても必ず通るわけではありませんが、諦めないようにしましょう。収入や職業を含めて自分の状況を見直すと、新たな判断材料が増えるはずです。
体験談③|異動情報4件でも「ANAアメックス」に通過した事例
CICに異動が4件残るなかで「ANAアメックス」に通過した事例です。
ANAアメリカン・エキスプレス・カード
- 申し込み月:
- 2026年2月
- 年齢:
- 50~59歳
- 職業:
- 個人事業主・自営業
- 年収:
- 500~600万円未満
- 勤続:
- 10年以上
- 借入:
- 借入なし
- 信用:
- 債務整理経験あり
審査が通りやすいと聞いてANAアメックスをネットで申し込みして審査60秒で可決でした。CICに移動情報4件載っているのに審査通過は他のカード会社とは審査基準が違うのかなと思います。
本人も「ANAアメックス」に対して、「他社とは審査の見方が違うのではないか?」と感じているとおり、カード会社によって何を重視するかは異なります。そのため、ある会社では落ちても、別の会社なら通ることがあります。
また、個人事業主は収入が安定しにくいと見られがちですが、この方のように働き方や事故情報の件数だけで結果が決まるわけではありません。
体験談④|異動情報4件・申し込みブラックでも「au PAYカード」に通過した事例
異動に加えて申し込みブラックの状態でも「au PAYカード」に通過した事例です。
au PAY カード
- 申し込み月:
- 2026年3月
- 年齢:
- 50~59歳
- 職業:
- 個人事業主・自営業
- 年収:
- 500~600万円未満
- 勤続:
- 10年以上
- 借入:
- 借入なし
- 信用:
- 債務整理経験あり
審査時間は1時間くらいでした。CICに移動情報4件あり。2月3月にいろいろと申し込みをして10件くらいの申し込みブラックでもあります。どうせ半年待つなら申し込みしてみようと思いダメもとで申し込んだら審…
不安要素が重なると審査は通りにくくなりますが、それでも結果が出ることはあります。本人は「年度末だから通りやすかったのでは」と振り返っていますが、時期だけを理由にするのは難しいところです。
この口コミでは、異動情報や申し込み件数の多さに不安があるなかで、「au PAYカード」に申し込んで通過しています。審査には収入や勤続年数、申込先といった複数の事情が絡み合うため、発行会社との相性や申し込みのタイミングによっては、結果が変わることもあるとわかる事例です。
体験談⑤|ゴールドNL保有者が「Oliveフレキシブルペイ ゴールド」に通過した事例
「三井住友カード ゴールド(NL)」を持つ方が「Oliveフレキシブルペイ ゴールド」に通過した事例です。
Oliveフレキシブルペイ ゴールド
- 申し込み月:
- 2026年2月
- 年齢:
- 30~39歳
- 職業:
- 正社員・公務員
- 年収:
- 600~700万円未満
- 勤続:
- 5~10年未満
- 借入:
- 借入なし
- 信用:
- 債務整理経験あり
三井住友カードゴールドNLの既存です。1年経過済みの完済異動2件あり。0秒通過でした。即座にVpassに出てきました。
注目したいのは、同じ三井住友系列のゴールドカードをすでに使っていた点です。一つの会社で良い利用実績を積んでいると、関連するカードの審査で評価されることがあります。
信用情報に登録された内容だけでなく、これまでどう使ってきたかという履歴も判断材料になるわけです。破産や債務整理を経ても、その後の使い方しだいで評価は変わっていきます。系列内での申し込みは、積み上げた実績を活かしやすい選択肢です。
自己破産後はいつからクレジットカードを作れる?
自己破産後にクレジットカードを作れるようになる時期は、5年~7年後がひとつの目安です。ここでは自己破産後5年以内にクレジットカードを作ることが難しい理由や、申し込み前に確認したい信用情報について解説します。
自己破産後5年以内にクレジットカードを作るのは難しい
自己破産をすると、その情報は信用情報機関に事故情報として登録されます。事故情報とは、返済の遅れや債務整理などの記録で、登録が続く間は審査に通りにくくなります。
事故情報が登録される期間は、以下3つの信用情報機関によって異なります。
| 信用情報機関 | 自己破産後の登録期間 |
|---|---|
| CIC | 契約中および契約終了から5年間 |
| JICC | 契約継続中および契約終了後5年以内(契約日が2019年10月1日の前後で一部変わる) |
| KSC | 官報に公告された破産・民事再生手続開始決定日から最長7年保有 |
こうした期間があるため、クレジットカードを作れるようになる時期の目安は、5~7年程度とされています。また、複数の信用情報機関に登録があると、最も長い期間に合わせて待つことになります。
信用情報が回復しても審査に通るとは限らない
事故情報が信用情報から消えても、それだけで審査に通るとは限りません。クレジットカードの審査は、信用情報のほかに「年収」や「職業」「勤続年数」なども含めて総合的に判断されるためです。
また、情報が白紙に戻っても、申し込む人の状況次第で結果は変わります。
信用情報を確認してから申し込むのがおすすめ
自分の事故情報がまだ残っているかわからないときは、申し込む前に信用情報を確認しておくと、申し込みのタイミングを判断しやすくなります。CIC、JICC、KSCの3つでは、それぞれ開示請求を受け付けており、登録内容を取り寄せ可能です。
| 機関 | 開示方法 | 費用 |
|---|---|---|
| CIC | スマートフォン・パソコンからインターネットで開示 | 500円(クレジットカードまたはキャリア決済、PayPay、楽天ペイ) |
| JICC | スマートフォンアプリから開示 | 700円(クレジットカードまたはキャリア決済) |
| KSC | スマートフォン・パソコンからインターネットで開示 | 800円(クレジットカード、PayPay、キャリア決済) |
自己破産の情報が残ったままでは、審査に通りにくい状態が続きます。
しかし、事前に自分の状態を把握しておけば、通る見込みの薄い申し込みを減らせます。申し込みの記録も信用情報に残るため、むやみに申し込まず、まずは現状の確認から始めるのがおすすめです。
自己破産後におすすめのクレジットカード代替手段
クレジットカードを作れない期間でも、支払いの手段がなくなるわけではありません。審査が不要なものや、本人の信用情報が影響しにくい支払い手段を使えば、これまでと近い形で買い物やネット決済を続けやすくなります。
代替手段としては、以下の3つが挙げられます。
ここからは、自己破産後でも利用しやすい代替手段を一つずつ見ていきます。
デビットカードを利用する
デビットカードは、自己破産をしたあとでも使える支払い手段です。クレジットカードのような審査は原則不要のため、信用情報に事故情報が残っていても発行できる可能性があります。
仕組みはシンプルで、買い物をすると同時に、その金額が銀行口座から引き落とされます。手もとの残高の範囲で使うので、使いすぎを抑えやすいのも利点です。
一方で、分割払いやリボ払いには対応していません。まとまった支払いをあと回しにしたいときには向かない点に注意してください。三井住友銀行の「Oliveフレキシブルペイ」なら、一枚でデビットモードとしても使えます。すでに口座を持っているなら、申し込みの手間も少なく始めやすいでしょう。
>>Oliveフレキシブルペイ(一般)の審査口コミや基本情報を確認
プリペイドカードを利用する
プリペイドカードは、先にお金をチャージし、その範囲内で支払うカードです。クレジットカードと違って審査がないため、自己破産の直後でも利用しやすい支払い手段といえます。チャージした分しか使えないため、使いすぎる心配が少ないのも特徴です。
VisaやMastercardのブランドが付いたものなら、これらが使えるお店やネットショップで幅広く決済できます。残高が足りなければ追加でチャージできるため、家計管理もしやすいでしょう。
プリペイドカードの選択肢としては、ワンバンクやバンドルカードが挙げられます。どちらもアプリから手軽に発行でき、自己破産後の支払い手段として無理なく取り入れられます。
家族カードを利用できる場合がある
自己破産の影響がおよぶのは、原則として手続きをした本人だけです。家族の信用情報まで傷つくことはありません。
そのため、配偶者など家族名義のクレジットカードに付帯する家族カードであれば、利用者としてカードを持てる可能性があります。本会員の信用をもとに発行される仕組みで、自分の事故情報が直接は影響しにくいためです。
ただし、扱いはカード会社によって異なります。申し込む前に、その会社の条件を確認しておくと安心です。
自己破産後にクレジットカードへ申し込む際の注意点
信用情報が回復し、申し込める時期が来ても、やみくもに動くのは禁物です。自己破産の経験がある場合、知らずに申し込むと審査落ちにつながる落とし穴がいくつかあります。
ここでは、審査に臨む前に押さえておきたい注意点を順に見ていきます。
過去の自己破産が審査に影響する可能性もある
過去に自己破産の対象となったカード会社では、信用情報が回復しても審査に通らないことがあります。こうした会社は信用情報機関とは別に、独自の記録を社内に残していることがあるためです。
この社内の記録は、いつ消えるのかが明かされていません。そのため、5〜7年が過ぎても、同じ会社では審査に落ちてしまう可能性があります。
過去に整理した相手は避けて、別の発行元を選ぶことも検討しましょう。
クレジットヒストリーがないと審査で不利になることがある
クレジットカードの審査では、過去の利用実績にも目が向けられています。
延滞もなければ利用の記録もない真っ白な信用情報を「ホワイト」と呼びますが、ホワイトはカード会社からすると判断の手がかりが乏しく、かえって審査が慎重になることもあるようです。
特に、自己破産後はしばらくカードを持てず、結果としてホワイトの状態になりやすいため、覚えておくとよいでしょう。
携帯端末の分割払いや公共料金の引き落としも、きちんと支払っていれば利用実績として積み上がっていくため、少額でも地道に支払いを続けて信用を育てましょう。
>>「審査時の口コミあり|クレヒスとは?確認方法や審査への影響を解説」を見る
短期間の複数申し込みやキャッシング枠は避ける
短い期間にいくつものカードを続けて申し込むのは避けましょう。申し込みの記録は信用情報機関に残るため、件数が多いと「お金に困っているのでは」と受け取られかねません。
「申し込みブラック」と呼ばれる状態になれば、通過はさらに遠のいてしまいます。
また、キャッシング枠は使うあてがなければ付けないほうが無難です。借入枠があると、その分だけ審査は慎重になるためです。希望する限度額が大きいときも、ハードルが上がるため注意しましょう。
なお、一度審査に落ちたら次の申し込みは半年ほど間をあけるのが無難です。条件を整えてから出し直すほうが、結果につながりやすくなります。申し込みの際は枠も限度額も抑え、まずは一枚通すところから始めると安心です。
自己破産後のクレジットカードは、時期・情報確認・申し込み方法の3点がカギ
自己破産をしても、一定期間が過ぎればクレジットカードを再び持てる可能性があります。大切なのは、次の3つを意識することです。
- 時期:事故情報が消える時期を確認し、5~7年を一つの目安にする
- 情報確認:申し込む前に開示請求で自分の状態を確かめる
- 申し込み方法:短期間に何枚も申し込まず、条件を絞って申し込む
体験談が示すとおり、信用情報に不安が残っていても審査に通るケースはあります。焦らずに自分の状況を整理し、申し込むタイミングやカードを慎重に見極めることが大切です。
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